二〇一三年第壱次欧州遠征

４週間に渡るヨーロッパ遠征も終わりを迎えようとしている。
６つのコースで漕ぎ、内３つは初めてのコース。

日本人一人で戦うんだ！
そう、俺は侍だ！侍ジャパン！

そんな風には思ってなかったけど、
今回は移動距離が大した事なかったんで、
これがもっと長期だったり、移動の多い遠征だとなかなか厳しいというか寂しいと思う。
もちろん今回の遠征だって、他の試合で戦う仲間の刺激があったり、
コースに行けば誰かいるし、
練習する相手、ご飯一緒に食べる人を探すのも悪くない。
日本人が一人ってのは一人なりに楽しいもんだと知りました。

昔、ドイツの選考会を観た事はあったけど、
当時のドイツより、今のフランスの方が層が厚くて見応えもあるし、
その分、悔しがる選手の数が一杯。
その中には元世界チャンピオンやオリンピックの金メダリスト、国際大会で上位常連の選手、
無名でもフランス国内の試合で彼らと肩を並べて戦う選手がいる。
これは卵が先か鶏が先かみたいな話になるけど、
その国々でのスポーツの地位やそれによる環境も相まって、
フランスではこうなったんだろうけど、
この国が強いのはこの選手たちによるものだと思う。
みんな本気。
でも悲壮感なんてない。
だってカヌー好きっすから。


今回、詰めて試合をして思った。
自分が競技者でよかった。
自分、カヌーで試合するの好きっすから。

フランス人コーチJean-Yves Cheutinの名言。
『スポーツはプレイするものだ。だからもっと遊びなさい。』
これは競技においてもそうなんだと思う。